さて、いよいよお子さんのキンダー、学校を選ぶ準備をしましょう。
ここではノースカロライナ州Triangleエリアの学校の種類や学校生活の様子、入学手続きの方法について基本的な情報を御紹介します。すでにご紹介したとおり、ノースカロライナには全日制日本人学校はありませんので、お子さんは現地校でアメリカ人と同じ教育を英語で受けることになります。
★アメリカでの教育基本情報については別ページ アメリカでの教育 を参照ください
学校の種類
ノースカロライナTriangleエリアでは、一般的には日本の多くの地域と同様にお住まいの地域により学区が定められており、指定された公立校に通うのが一般的です。ただし、学区内の公立校にも選択肢があり、また私立校という選択肢もあります。
- 公立学校(Public School)
公立学校は、基本的に連邦政府・州・群の税金補助から成り立っています。キンダーから12th Gradeまで無償で通うことができます(給食費や遠足日などは別途支払い)。また、公立学校の中にもいくつかの選択肢があります。学校により学期制の違いもありますので、別ページ アメリカでの教育 より、Traditional/Year-roundの違いもご確認下さい。
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私立学校(Private School)
日本と同様、個人や私営の団体によって運営されています。そのため、授業料やその他学校活動費についてはすべて有料です。学校により、宗教的な背景を重んじるなど特色は様々です。一部の私立学校では生徒の才能や能力によって奨学金を得ることができます。入学試験、授業料支払い能力の審査があります。
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未就学児の教育について
未就学児の教育(Kindergarten, Preschool, Daycare, Nursery)については、別ページ アメリカでの教育 をご参照ください。
学校の選び方・入学手続き
学校選びは学校見学から始まります。まずその前に、学内外の学校を確認しましょう。ここでは主に公立高校の情報サイトを掲載します。
【チェックポイント】
•学区内または学区をまたいで応募できる学校を確認する
•近辺の学校のレベルやテストスコアを調べる
•学期制(TraditionalかYear-roundか)、どの種類の公立学校にするのかを決める
•Diversity(生徒の人種の分布)なども参考にする
Triangleエリアの公立学校情報
学校のスコア・学力レベル情報
•学校の学力レベル:carolina school hub
公立学校の入学手続きの流れ
学校生活
- 服装について
基本的に自由ですが、各学校で定められている服装のポリシーがありますので、学校のガイドラインを確認しましょう。極端に短い短パンやスカート、肌の露出が多い服や、帽子、ビーチサンダルでの登校は基本的に避けた方がいいでしょう。鞄は自由に選択できます。
- 通学について
アメリカの教育では基本的に(特に低学年のうちは)生徒のみでの登校は禁止されています。学区内の学校に通っている場合は、スクールバスの利用が可能です。ルートの時変更がありますので随時確認しましょう。また、車での送迎も可能です。学年があがってくると、距離によっては徒歩や自転車での登校が許可されます。
- ランチについて
日本でいう給食にあたるSchool Lunchの提供もあります。給食費は、学校または親御さんの年収によって異なり、学校によっては無料の場合もあります。School Lunchを選ばずに、お弁当を持参してもかまいません。お弁当・飲み物の他に、日本では考えられませんがスナック(お菓子・果物など)を持参します。給食時間は30分程度ととても短いため、お子さんがすぐに食べられるものを用意するのがいいでしょう。
- 先生と親のコンタクトについて
学校や担任の先生によって手段が異なりますが、コミュニケーション用のアプリやメールでのコンタクトが多いです。電話・手紙での連絡もあります。
- PTA・親のボランティアについて
学校のイベント(Field DayやField Trip等)は多くの場面で親御さんのボランティアで成り立っています。強制参加ではありませんが、PTAやボランティアへ参加をしたい場合、担任の先生や学校のカウンセラーの方とご相談ください。
勉強について
- ESL (English as a Second Language)
ESLとは、英語以外を母国語とする人たちのための英語クラスです。英語がままならないお子さんの場合、急には英語での授業にはついていくことが難しい場合が多いと思います。そういった場合のために、通常の授業とは別にESLクラスで英語のレッスンをうけることができます。もちろん、母国語が日本語の生徒だけではなく、同じ問題をもった世界各国からきた生徒さんと一緒にレッスンをうけます。
詳細は別ページ お子さんのESLクラスについて をご参照ください。
- 宿題・プロジェクト
Kindergartenから高校生まで、宿題とプロジェクトは欠かせません。低学年では親御さんもプロジェクトを手伝う必要があり、毎日の宿題で帰宅後の時間もあっという間にすぎてしまいます。学年があがってくると、お子さんだけで集まってチームプロジェクトの課題に取り組む機会が増えてきます。
- End-of Grade and End-of- Course Tests
いわゆる学年末試験は3rd Gradeから8th Gradeの生徒が受ける実力テストです。ノースカロライナ州で指定された目標、目的および学年レベルの能力を測定します。1-5のレベルテストで、3以上のレベルが必要とされます。
- SAT・ACT・Career Test(高校生)
– SAT Test:大学入試の選別に使われるテストで、Reading and Writing、Mathのセクションに加え、オプションのEssayで構成されています。高校2年または3年時の最高点を大学に提出します。
– ACT Test:大学入試の選別に使われるテストで、Reading、English、Math、Scienceのセクションと、オプションのEssayで構成されています。高校2年生後半に受け、SATまたはACTのうち点数の良い方を大学に提出します。
– Career Test:高校を卒業してどの分野、レベルの仕事がつけるかどうかのテスト。